
【Windows11】WMICコマンド廃止へ / 対応策について
2024年1月、Microsoftは「WMIC(Windows Management Instrumentation Command-line)」の廃止を正式に発表しました。
2025年秋にリリース予定のWindows 11 バージョン24H2では、WMICが「既定で無効化」されることが決定しています 。
■WMICとは:WMICはWindowsのシステム管理を行うためのコマンドラインツールで、
ハードウェア情報やシステムを取得・管理するためのコマンドです。
・ハードウェア情報の取得
・システム情報の収集
・プロセス管理やイベントログ取得
・リモートシステム管理
例:wmic bios get serialnumber
⇒PCのシリアル番号を確認するコマンド。汎用性の高さから長年にわたり、多くの企業や環境で利用されてきた実績があります。
画像引用元:https://www.photo-ac.com
■なぜ廃止となるのか:WMICの廃止はMicrosoftがPowerShellやWindows Admin Centerなどの、
セキュアな管理手法への移行を推奨しています。
WMICは長年にわたって利用されてきた機能ですが、セキュリティ面での懸念やサポートの継続が困難になりつつあることが指摘されていました。
すでにWindows 10 バージョン21H1以降では、WMIC関連のMOFファイル(wmi.mof)が既定で含まれなくなっており、
将来的には完全に削除される見込みです。
(例:「MOFファイルはWMIの管理情報を定義するファイルです」
画像引用元:https://www.photo-ac.com
■今後の対応策:
①PowerShellへの移行 WMICで利用していたコマンドの多くはPowerShellでの代替が可能です。
PowerShellはより柔軟な設計となっており、今後のWindows管理の主軸となります。
②Windows Admin Center (WAC)の導入 Windows Admin Center(WAC)は次世代GUIベースのWindows管理ツールで、
WMICの代替案として主流となっています。
これらの違いとしては、
- PowerShell:自動化や高度な操作に適している
- WAC:日常的な監視や管理に向いている
という点があり、両者は役割が異なり互いに支え合う形となっています。
■最後に:一部WMICを利用しているケースがあるため、
コマンドの精査を行い新しい管理コマンドへの切り替えを進めてまいります。
MicrosoftはPowerShellやWindows Admin Centerを軸としたモダンな管理基盤への移行を推奨している為、
安全かつ持続可能な環境構築を目指してまいります。
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2025年6月2日
ITマネジメント事業部 曽我翔也 河原崎陸