1. TOP
  2. トピックス
  3. 「イマーシブ・テクノロジー」の世界
トピックス

「イマーシブ・テクノロジー」の世界

トピックス

1484710_s.jpg
皆さん、「イマーシブ・テクノロジー」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
恐らく多くの人は耳なじみのない言葉だと思います。

イマーシブ(immersive)とは「没入感のある様子」「ある状態に浸れる様」を表し、主に劇場やゲームの演出など、没入感を通じて物事を表現する際に使われます。

今回は、この「イマーシブ」さをテクノロジーで叶えたコンテンツをご紹介します!


1.VR・AR・MR

まずは視覚の観点から、皆さんと親しみのあるものからご紹介しましょう。
VR、AR、MRはすでに我々の生活にもなじみがあるかと思います。
それぞれ、
 VR(Virtual Reality)=仮想現実
 AR(Augmented Reality)=拡張現実
と説明されます。

VRは、3DCGで作られた世界や、遠い異国の風景など、目の前には存在しない仮想的な空間をあたかも現実であるかのような体験を得られる技術・考え方を指します。
スマホやPCの動画で楽しむこともできますが、VRゴーグルを装着すると、さらに没入感の高い体験ができます。
対してARは、今目の前にあるリアルな風景に様々な技術を付け加える技術を指します。
目で見えている世界に情報を追加するために使われることが多く、「スマホの専用アプリでポスターを読み取ると宣伝動画が流れる」などがARにあたります。
smartphone_photo_satsuei_man.png

そしてこの2つを組み合わせたのが
 MR(Mixed Reality)=複合現実
です。
ARを拡張し、VRの要素を取り入れて現実にはないものを織り込んだのがMRです。
少し前に流行った「ポケモン GO」などは、まさにその典型例ですね。画面越しにキャラクターがリアルに映される様子は、多くの人の心を掴みました。

"映像技術"というとどうしてもゲームや創作の世界に焦点が向きがちですが、実は企業での活用も進んでいます。
Microsoft社が販売する「HoloLens2」は、自動車整備や建築現場での視覚化・共有しづらい
複雑な仕組みをわかりやすく表示することができます。
(参考:https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens/hardware
HoloLens2.png


2.イマーシブオーディオ

次にご紹介するのは、聴覚についてのイマーシブ・テクノロジーです。
立体音響」「3Dサラウンド」「Spacial Audio」などの呼び方もあるイマーシブオーディオは、普段私たちが生活しているときに聞いている音の聞こえ方と同じような、縦・横・高さを含めた360度全方向から聞こえる音響を指します。

似たような言葉で「サラウンド」がありますが、これは平面にスピーカーを配置したいわゆる「2Dサラウンド」と呼ばれるものでした。
イマーシブオーディオは、さらにその上部・下部にもスピーカーを配置し、2Dサラウンドに加えて高さを演出したものになります。
これからは、自宅にいてもライブや映画等の音を楽しむコンテンツが今以上にリアルに感じられるようになるかもしれませんね。
live.jpg

3.Microsoft Edgeのイマーシブリーダー

実はEdgeにもイマーシブ・テクノロジーが潜んでいます!
イマーシブリーダー」は、Webページの広告などを除いて表示し、そのページに表示されているテキスト部分を音声で読み上げることができる機能です。

イマーシブリーダーに適応しているページには、アドレスバーの右側に下記イマーシブリーダーマークが表示されます。
イマーシブリーダーマーク.png

操作方法は簡単で、Microsoft Edgeを起動し、イマーシブリーダーマークをクリックするだけ。
また、マークのないページはアドレスバーのURLにプレフィックス「read:」を追加することで
読み取れるようになります。

実際にプレフィックス追加でイマーシブリーダーを試してみたのがこちら(動画)↓

音声がかなり自然に読み上げられました!
イマーシブリーダーはWebページの広告や装飾も除いて表示してくれるため、ネット記事などを読む際はぜひ一度お使いになってみてください。


4.Zoomのイマーシブビュー

普段オンライン会議で使われている方も多いZoom。
実はここにも「イマーシブビュー」というイマーシブ・テクノロジーが活用されています。

使う際は、画面右上の画面表示選択から「イマーシブ」を選択します。
zoom_1.png

画面に出てくるイマーシブビューの中から、好みのものを選択します。
zoom_2.png

「開始」ボタンを押すと、ミーティング参加者にイマーシブビューが適応されます。
zoom_3.png

いつものオンライン会議にちょっと一味加えて、オリジナリティを出してみてはいかがでしょうか?


以上、皆さんが良く使っているものから意外なところまで、4つのイマーシブ・テクノロジーをご紹介しました。
こちらのトピックスでは、こうした最新技術に関するニュースなどもお届けしております。
ご興味のある方は、ぜひ他の記事もご覧ください!

★Perfect Finderのご紹介↓
資産管理の仕組改善!Perfect Finderを徹底解説 vol.3 ~管理機能で棚卸もスムーズに~

★前回の記事はこちら↓
誰でも神絵が1分で作れる!?これは今すぐ試すべき! ~AI画像生成サービス「midjourney」を使ってみた~


2022年9月8日
ITマネジメント事業部 輿石 裕希

一覧に戻る